20代経理部メンバーレベルで大企業→ベンチャー企業へ転職した体験談【成長をとるか】【安定をとるか】 

転職

大企業の経理部で働いている人

・組織の上層部が詰まっていて、何年後に出世できるのか・・・

・優秀な先輩がいて、自分には重要な仕事が回ってこないな・・・

・ベンチャー事業に転職すると、出世できたり重要な仕事に挑戦できるのでは・・・

こういった疑問に答えます。

本記事のテーマ

大企業→ベンチャー企業へ転職すると何が起こるのか

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記事の信頼性

記事を書いている私自身、8年間勤めた大企業(東証一部上場企業)を退職しベンチャー企業に転職しました。

この記事は自身の実体験を元に記載しました。

想定読者

この記事は以下の読者を想定して記載しています。

  • 現在、大企業の経理部で3~5年仕事をしている。
  • 仕事に慣れ実力も付いてきたので、そろそろ出世や挑戦の機会を得たい。
  • しかし、大企業であるがゆえに出世や挑戦の機会に恵まれない。
  • この問題を解消するため、ベンチャー企業へ転職することで出世や挑戦の機会を得たい。

次に大企業→ベンチャー企業の違いを見ていきます。

大企業とベンチャー企業の違い(プラス面)



成長できる。

ベンチャー企業は、良くも悪くも人材不足です。

特に管理部長には会社の経理・財務・法務・総務・人事・労務・・・といったあらゆる管理業務が集中します。そのため、管理部長は多忙を極めるため何でも積極的に挑戦してくれる部下を欲しています。

よって、ベンチャー企業に成長機会を求めて、「何でも挑戦してみたい!」という意思を持って管理部メンバーとしてアサインされれば、管理部長に大変重宝されます。

その結果、今まで自分が経験できなかった仕事に挑戦することができるので転職前より成長することができます。

また、ベンチャー企業の多くが創業者が代表取締役となっていることが多くなっています。起業を行い、経理部員を採用できる状況にまで会社を拡大できるということは、やはり優秀な経営者でないとできないことです。そういった優秀な経営者の近くで仕事でできると学びが多いため成長スピードが速くなります。

私もベンチャー企業へ転職するまでは有価証券報告書等、法定開示書類の作成に携わったことがなかったのですが、ベンチャー企業へ転職後は、入社1年目から有価証券報告書等の作成に携わることができました。この経験はその後のキャリアチェンジを行う上でもプラスに働いています。大企業に留まっていればベンチャーの1年目の経験を得られるまであと5年以上かかっていたことでしょう。

また、経理だけでなく、会社が人材難であることから未経験であったものの財務・法務・労務・給与計算・資金繰り管理も担当させてもらいました。この実務経験はキャリア形成という意味で大変有意義となっています。

出世しやすい

ベンチャー企業は、大企業よりも出世しやすいです。

その理由は、以下の通りです。

  • ボジションがガラ空き
  • 管理部が成果を出しやすい
  • 成果をダイレクトに役員へ届けることができる。

ボジションがガラ空き

ベンチャー企業は大企業と違ってボジションがガラ空きです。

例えば、大企業の経理で、部長になろうとすると、

  1. 部長がいなくなり、
  2. 課長がいなくなり、
  3. 係長がいなくなり・・・

というように、部長になりたくても、その下のポジションの層が厚いのでスピード出世することは難しい構造となっています。特に経理部ですと、会社としてはわざわざ経験が浅い人をアサインしてリスクを取る理由がないので、なおさら難しくなります。

その点、ベンチャー企業はなりたいボジションがそもそもガラ空きだったり、部長が幅広い業務を担当しており、部長が出世・退職等でいなくなれば自分に出世のチャンスが回ってくる、というように出世できる確率が大企業よりも高くなります。

管理部が成果を出しやすい

ベンチャー企業では、売上高や利益の獲得が最優先となりますので、管理体制は整っていない可能性が高い構造になっています。そこで、経理部員としてアサインし、経理部内だけでなく管理部全体の仕組みづくり、業績管理体制の構築を行うことができるので、大企業と比較して成果を出しやすくなっています。

私もベンチャー企業に転職後、経理部の体制構築やIPO体制の構築を行うことで、人事考課で2回連続で昇進し、メンバー→リーダー→マネージャーへと出世することができました。

また、給料も1年の人事考課毎に32万円→37万円→41万円と順調に増加しています。

成果をダイレクトに役員へ届けることができる

ベンチャー企業では、管理部の管掌役員がいないケースも多いです。そういった会社では、経理部が直接社長と繋がることができます。よって、良くも悪くもですが、経理部の成果(あるいは失敗も)は社長にダイレクトに届きます。なので、成果を出した場合は社長にダイレクトに評価してもらうことができます。

私の転職先は管理部の管掌役員が社長であったため、成果をダイレクトにアピールでき、その結果上記のように2回連続昇進・2回連続大幅昇給を勝ち取ることができました。



大企業とベンチャー企業の違い(マイナス面)

事業部優位であることが多い。

大企業は、組織が大きいため事業部よりもそれを統括する経営企画的な部署のほうが発言力があるケースがあり、経理部もその恩恵を受ける場合が多いかもしれません。

しかし、ベンチャー企業は違います。

ベンチャー企業は圧倒的に事業部優位です。

なぜかというと、ベンチャー企業は大企業に比べて経営資源が少ないので、事業部が圧倒的な努力をしないとお金を稼ぐことができないからです。

ベンチャー企業では、このように事業部が努力をしている構造、また存続しているということは事業部が結果を出し続けている構造になっています。そうすると、事業部は管理部に対してどうしても「自分たちが食わしてやってるんだ」という態度になりがちです。

ただ、これは事業部の人が意地悪く言っているというよりも事実であると私は思います。

大企業から転職した経理マンは、まずこの現実を目の当たりにするでしょう。
そして、困惑することでしょう。

しかし、この事実を受け入れることがベンチャー企業に溶け込むスタートとなります。
そして、この事実を受け入れた上で、それでもなお会社をより良くするために経理部・管理部として何ができるかを考え抜き、実際に行動することがベンチャー企業に転職しようとしているあなたに求められることなのです。

有給がとりにくい

ベンチャー企業の経理部は、有給がとりにくいです。特にIPOフェーズの会社であれば、ほぼ毎日深夜残業となるので、良くてもカレンダー通りに休むことが限界でしょう。

ただ、この点は2020年11月10日現在、有給の取得義務化が開始されたので多少は緩和されています。
この制度は、簡単にいうと、すべての会社に対して年5日の有給の取得を義務づける制度です。

仕事が難しい

大企業からベンチャー企業へ転職した場合、仕事が難しくなります。

理由は、以下の通りです。

  • 大企業では経理の仕組みが整備されているが、ベンチャーでは自分で仕組みを構築しなければならない。
  • 自分が実践したことがない業務範囲でもカバーしなければならない。
  • 経理部メンバーが少ないので、自分にかかる負担が重い。

その結果、たとえ残業時間は長くなくても、家に帰っても絶えずインプットを行う必要が生じます。

私の場合、残業時間は月20時間程度ですが帰社後にも夜1時程度まではインプット・仕事の構想等を行っていました。

有給、残業代は出るのか?

結論:IPOフェーズの会社であれば有給も取得できるし、残業代も出ます。

なぜかというと、IPOでは労務管理状況を厳しく確認され、有給の取得義務や残業代の支給が行われていない場合、絶対にIPOができないからです。

よって、有給取得や残業代といった労働者の正当な権利を享受したい方はIPOフェーズの会社に入社されることをおすすめします。

まとめ

ベンチャー企業で経理業務をやってみたいと考えている方は、次の点をクリアできるかを自分に問いましょう。

  • 事業部優位という構造を受けていれる。
  • プライベートの充実は捨てる。

その上で、次の点を得られるなら転職したいと考える人には転職をおすすめします。

  • 早期に重要な仕事をしてみたい。
  • 早期に出世したい。
  • 早期に給料を上げたい。
  • 優秀な経営者の近くで仕事がしてみたい。

ホワイトベンチャー企業を見極めるための特徴をまとめた記事を後日作成し、公開しようと思います。

そちらもぜひ活用下さい。

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