質問です。リクナビNEXTとリクルートエージェントの違いを説明できますか?
読者の皆様は、「リクナビNEXT」と「リクルートエージェント」の違いを説明できますでしょうか。
意外と説明できない方が多いのではないでしょうか。
この記事では、このような転職者向けの人材サービスについて具体的なサービスの提供内容や提供名を踏まえて説明していきます。
想定読者
この記事の想定読者は以下の通りです。
- 転職者向けの人材サービスにはどのようなものがあるのか知りたい。
- 自分が転職を検討する場合、どのようにサービスを利用したほうが良いのかを知りたい。
このような疑問を持つ読者様に、転職者向けの人材サービスについて解説していきます。
記事の信頼性
この記事は、人材サービス事業を営む会社で経営管理担当者として会社全体の管理に携わった経験がある筆者が自社に留まらず他社の経営分析も行った経験も踏まえて、書かれています。
そもそも転職者向け人材サービスにはどのようなものがあるのか?
そもそも転職者向け人材サービスにはどのようなものがあるのでしょうか?
例えば、リクルートを例にとると主要な転職者向け人材サービスは以下の通りとなっています。
- 人材紹介マッチングサービス【例:リクルートエージェント】
- 求人情報サービス【例:リクナビNEXT】
- 求人情報検索サービス【例:indeed】
- ※indeedはリクルートの子会社です。
このように、転職者向けの人材サービスといっても、そのサービスの提供方法によって大きく3つに分類することができます。
※冒頭の「リクルートエージェント」と「リクナビNEXT」の違いは、転職をサポートする「エージェント」と言われる、会社と転職者を繋ぐ(マッチングする)役割を担う担当者の有無です。
では、次にそれぞれのサービスの違いを見ていきましょう。
※求人情報サービスと求人情報検索サービスは、本質的は異なるサービスですが、会社と転職者にとっては大きく差異がありません。よって、この記事では「人材紹介マッチングサービス」と「求人情報サービス」の違いを中心に記事を書いていきます。
転職者向けの人材紹介マッチングサービス【例:リクルートエージェント】
まず、人材紹介マッチングサービスから見ていきましょう。
人材紹介サービスの特徴
人材紹介マッチングサービスの最大の特徴は、転職をサポートする
「エージェント」
と言われる、
会社と転職者を繋ぐ(マッチングする)役割を担う担当者
がいることです。
人材紹介サービスのメリット~会社側~
会社側は、この「エージェント」に転職者の情報収集を代行してもらうことができます。また、「エージェント」を通すことで会社と転職者の間で互いの情報交換を円滑化することができ、より精度の高いマッチングを行うことができます。
また、費用面については、会社側としては実際に転職者を受け入れない限り、一切費用が発生しません。費用は実際に転職者が入社した場合のみであるため、安心してサービスを利用することができます。
人材紹介サービスのデメリット~会社側~
ただ、会社側としては費用面でデメリットもあります。それは
手数料が想定年数の20~35%程度と高額
ということが挙げられます。
例えば、年収400万円の転職者を人材紹介サービスで雇用した場合、
400万円×(20%~35%)=80万円~140万円
と高額のコストがかかります。
人材紹介サービスのメリット~転職者側~
転職者側としては、会社に直接聞きづらいことをエージェントを通して聴くことでより会社のことを知ることができ、自分に合った会社を選ぶことができます。
また、転職者には一切の費用が発生しません(人材紹介会社が転職者から金銭を受給することは職業安定法で禁じられています。)
人材紹介サービスのデメリット~転職者側~
転職者側が人材紹介サービスを利用するデメリットはありません。
転職者は、人材紹介サービスを利用しても
一切費用がかからない
上に
「エージェント」から情報収集ができる
のです。
転職を検討されている場合は、登録しない理由がないので積極的な活用をおすすめします。
人材紹介サービスの代表例
人材紹介サービスの代表例は以下の通りです。
サービス名 | 特徴 |
リクルートエージェント | 人材紹介サービス最大手群 |
マイナビエージェント | 人材紹介サービス最大手群 |
doda | 人材紹介サービス最大手群 |
MS-Agent | 管理部門・仕業特化型No.1 |
転職者向けの求人情報サービス【例:リクナビNEXT】
次に、求人情報サービスとは何かを書いていきます。
求人情報サービスの特徴
求人情報サービスの最大の特徴は、転職をサポートする「エージェント」と言われる、会社と転職者を繋ぐ(マッチングする)役割を担う担当者がいないことです。
「エージェント」がいないため、転職者は求人サイトから直接会社に申し込みをすることとなります。
求人情報サービスのメリット~会社側~
会社側は、「エージェント」を介す必要がなくなるため、採用コストが下がる傾向にあります。
求人情報サービスの課金方法は複数あります。具体例を挙げると、
- 月額定額掲載型(採用の有無にかかわらず毎月課金となる方法)
- クリック課金型(採用の有無にかかわらず、求人サイトで応募がある度に課金となる方法)
- 成果報酬型(採用となった場合のみ、年収の10%等を手数料として徴収)
このように、課金方法は多岐にわたります。
ただ、いずれも場合もやはり「エージェント」を介さないため、その分のコスト負担が減少する、という構造になっています。
求人情報サービスのデメリット~会社側~
求人情報サービスのデメリットは、「エージェント」を介さずに採用活動をしなければならない点です。
「エージェント」を介す場合は、面接するまでもない人は「エージェント」の段階ではじいてくれますが、求人情報サービスの場合はその判断を全て自分達で実施しなければならないため、隠れたコストが生じることが多くなります。
求人情報サービスのメリット~転職者側~
転職者が求人情報サービスを利用するメリットは、より多くの求人に応募することができる、という点です。
人材紹介サービスは人材紹介手数料が高額であるため、これを嫌気して人材紹介サービスを活用せず求人情報サービスのみで採用を行う会社もあります。
そのため、転職者は求人情報サービスに登録することでより多くの求人に出会うことができます。
求人情報サービスのデメリット~転職者側~
転職者側が求人情報サービスを利用するデメリットは、求人情報サービスのみに求人を掲載している会社は質が低い可能性が高いため、良い会社に転職できなくなる可能性が高い、ということです。
人材紹介サービスを活用せず、求人情報サービスのみで採用を行う会社は、そもそも人材を使い捨てにし、退職したらまた求人情報サービスから安く採用すればよい、と考えている会社が多い傾向にあります。
逆に、人材を「人財」と捉える会社は人材紹介サービスに紹介手数料を払ってても良い人材を採用し活躍してもらうことを願うことでしょう。
求人情報サービスの代表例
求人情報サービスの代表例は以下の通りです。
サービス名 | 特徴 |
リクナビNEXT | 求人情報の最大手群のひとつ |
マイナビ転職エージェントサーチ | 求人情報の最大手群のひとつ |
doda求人情報サービス | 求人情報の最大手群のひとつ |
転職者向けの求人情報検索サービス
最後に転職者向けの求人情報検索サービスについてですが、このサービスについてはこちらのリンク先で分かりやすく解説してくれています。詳細を知りたい方はこちらからどうぞ。
まとめ
この記事をまとめると、以下の通りです。
- 転職の人材サービスは3つある。
- 転職者としては、質の良い会社である確率が高い人材紹介サービスを積極的に活用する。
- その上で、より多くの求人情報を知りたい場合は求人情報サイト、求人情報検索サイトを活用する。
筆者補足
転職する際、人材紹介サービスは複数登録しましょう。
その中でも
この3つは求人数も多く、エージェントも優秀であるため登録をおすすめします。
また、管理部系でも転職を検討されている場合は、こちらもおすすめです。
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