マコなり社長が経営する株式会社divの2020年12月期P/L予想~現役の経理・財務マネジャーが分析~

財務分析
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記事の信頼性

この記事は2021年1月23日時点で株式会社divから公表されている資料を一次資料とし、現役の経理・財務マネジャーである筆者が推計を加える方法で算定しています。

想定読者

この記事は以下の読者を想定して記載しています。

  • 株式会社divの2020年12月期の経営成績は?
  • 株式会社divってつぶれるの?
  • これからTECH CAMPを受講したら、会社が潰れて支払ったお金が無駄にならないの?

こういった疑問に答えます。

2020年12月期のP/L(損益計算書)の算定方法

2020年12月期のP/Lは、以下の記事で検討した事項と本記事で新たに検討する事項を組み合わせて算定します。

2020年12月期のP/L

上記の記事を元に株式会社divの2020年12月期P/L推計値を算定しました。

2020年12月期
P/L予測値
売上高31.3※補足①
費用人件費18.1
広告宣伝費4
減価償却費0.9
賃料3.8
採用手数料1.8※補足②
合計30.6
営業利益0.7
(単位:億円)

補足①売上高の算定

2020年12月期における推定売上高をまとめます。

「TECH CAMPエンジニア転職」:12.6億円
「TECH CAMPプログラミング教養」:11.7億円
「TECH CAMP人材紹介サービス事業」:6.0億円
その他、本記事で割愛した事業:1億円


以上から2020年12月期における推定売上高

31.3億円

と推計しました。

補足②費用の算定

費用の算定も以下の記事で行っています。

また、本記事で新たに202012月期の採用手数料を算定しました。

2020年12月期の採用手数料は、

  • 2019年末→2020年末で300名増(従業員数300名→600名)。
  • 一人当たりの採用手数料を0.6M

以上と仮定し、

1.8億円

と推計しました。

2020年12月期 株式会社divのP/Lの総括

ここから2020年12月期における株式会社divのP/Lを総括していきます。
2020年12月期P/L予測値を再掲すると以下の通りです。

2020年12月期
P/L予測値
売上高31.3
費用人件費18.1
広告宣伝費4
減価償却費0.9
賃料3.8
採用手数料1.8
合計30.6
営業利益0.7
(単位:億円)

営業利益および利益率の状況は?

営業利益が0.7億円売上高営業利益率が低い数値(約2%)となっています。

しかし、これは2019年12月末~2020年12月末の間で従業員数を300名増加させたために生じた紹介手数料1.8億円が大きく影響しています。

仮に2021年12月期に採用をストップし、売上高および費用が変化しなければ営業利益が2.5億円となり、売上高営業利益率が10%となります。つまり、利益率は十分に確保できることがわかります。

株式会社divの2020年12月期の経営状況はヤバイのか?

以上から、株式会社divの2020年12月期の経営状況は悪くないことが予想されます。

加えて、2020年5月に

総額18.3億円

の資金調達も行っているため、「会社が潰れる」「経営危機」といった状況からは

少なくとも、ここ2,3年は無縁

といえるのではないでしょうか。

TECH CAMPの受講を考えられている方は、安心して受講下さい。

プログラミングはテックキャンプ

直近の2021年12月期の状況は?

2021年12月期の売上高については、2021年1月23日現在、1次資料がないため不明です。

また、2021年3月に教室を5校閉校しています。

これにより、

  • 教室を閉校するものの、オンラインが進み売上高には影響がない。
  • 教室の閉校により、賃料が浮く。
  • 教室の閉校により、都市部でメンターを雇用する必要がなくなり、相対的に賃金が安い地域での雇用が可能となることで人件費が下がる。
  • 採用を抑制することで、採用手数料が減少する。

こういったことが起これば、2021年12月期は増収増益となることでしょう。

特に、営業利益は2~3億円は出せると予想します。

本業で稼ぐ力がある上に、18.3億円の調達も行っているため経営状況はかなり良いと予想します。

VCが資金を拠出した理由がここにあると考えます。

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